前川喜平さんの講演会
なかなかブログの更新ができませんでした。
昨日は、前川喜平氏(前文科省事務次官)の講演会に千葉・浦安まで
行って来ました。
「一人ひとりを大切にする教育〜教育に新しい選択肢を〜」
というタイトルです。
私が参加している、多様な教育を推進するためのネットワーク(おるたネット)主催のイベントだったので、
今回はほんの少しお手伝いをいたしました。
約200名の方々がご来場され、とても有意義な講演会となりました。
座っている席の周りの方々とお話する時間もあり
今まさに、お子さんの学校との問題で悩まれている保護者の方や
地域の学校支援に関わっている方など、
多様な時代の、これからの新しい教育の在り方を真剣に考えていらっしゃる
方々のご参加が多かったです。
講演終了後も、前川さんと話したい方々の長蛇の列!
約1時間、ずっと立ちっぱなしで、
お一人お一人のお話に耳を傾けて、お答えされていました。
最後に写真を撮った方は、
「前川さんに勇気をもらいました」とおっしゃっていて、
まさにそうだなぁ、とうなずいてしまいました。
*こんな教育の方法もある!?
いろいろなお話がありましたが、
私の中に残ったお話は、
「新しい教科をつくることができる」??
品川区には「市民科」という科目が、小・中学校をとおしてあるようです。
ようは、道徳の時間+特別活動+総合的な学習の時間=市民科
として、新しい教科を作ったということのようです。
教養豊かで品格のある人間を育てることを目指し、児童・生徒一人一人が自らの在り方や生き方を自覚し、生きる筋道を見付けながら自らの人生観を構築するための基礎となる資質や能力を育みます。
人格形成上、内容や方法面で関連がありながらも別々に行われていた道徳の時間、特別活動(学級活動)、総合的な学習の時間を統合し、その理念は大切にしつつも、より実学的な内容を盛り込んだ単元で構成する学習となります
そして、前川さんがおっしゃるには、
新しい教科は、指定されている教科書を使う必要がない、とのこと!!
新しい「市民科」という品川区独自の教科書を作っているようです。
茶道の時間などを体験しながら、礼節を重んじ、誠意と謙虚さをもって
相手に接する態度を身につけることを目的としている、などもありました。
ほんの数回体験するだけで、身につくこととは思えませんが、
それでも、体験することで、茶道という在り方を知り、何かのきっかけに
なることもありますね。
3年かけて作り上げたようなので、大変かと思いますが、
何か独自の教科作り、さいたま市にもお願いしたいですね。
こども達が自分自身を見つめて、自尊感情を高めたり、
相手の感情のその奥にあるものを知ることでお互いの理解を深めていける、
共感コミュニケーションを取り上げて欲しいなと思います。